必要とされている
警備業界では、年間通して時期を問わずに依頼される仕事があります。
それは通信業界です。電話、ケーブルテレビ、電気など毎日、保守点検、造成、建設等による新設、撤去など時期を問わないため、警備業界も毎日仕事をいただいています。
弊社も松江市内外で多くの仕事を持っている通信会社と契約をさせていただいており、毎日仕事の依頼を受けています。
なぜ、通信業界では警備員が必要かと言いますと、安心、安全を施工工事の時から保てるように気を使っているからです。施行中に一般の人、車にケーブルが当たったり、工具が上から落ちて当たってしまったりというような危険が潜んでいるため、警備員を設置して、安全な誘導、安心出来る作業環境を作っているのです。
端境期もある
先ほど年間通して仕事があると言いましたが、端境期があるのも事実です。端境期となってしまうのは、年度変わりの4月、5月です。この辺りは、入札工事、一般土木工事が年度末に終了してしまい、次の工事を待つような状態になってしまうからです。
しかし、最近では年度末に工事が集中することで警備員が圧倒的に不足してしまい、工事が警備員待ちになってしまうこともあり、少しずつですが、早い時期から工事が行えるようになって来ています。この流れが、もっと広がれば警備業界の端境期がなくなっていくと思います。
弊社は端境期でも仕事を少しでも確保するために、年間通して警備員を配置するような入札物件、水道、ガス会社からの緊急漏水、宅地への管の引き込み工事など、年度末に左右されない仕事を受注させていただいて対応しています。
年度末の警備員の重要性と需要
端境期とは反対に年度末になると警備員の需要はかなり多くなります。警備員がいないと工事のできない大掛かりな工事や交通誘導の資格が必要な路線での工事が増えてくるため、警備員の確保にどの会社も追われます。警備員の総数よりも必要とされている人数が多いのです。そのため、工事も警備員の確保できた工事から始まり、最終的に工期までに確保できなければ、工期延長となり次年度に工事が伸びてしまうこともあります。
どの警備会社も人さえいれば工事を受けれる、仕事はあるのに人がいない。というジレンマにを抱えています。
弊社も求人募集、社員の賃金、待遇の見直し等を行い、人材の確保に勤めていますが、なかなか増えないというのが現状です。
警備業界の今後
現在、AI、IOTなどインターネット、機械を利用したものが各業界で増えて来ています。中国では試験的に店員のいないコンビニまであるほどです。あるお寿司チェーン店では、ペッパー君が席の案内、お客様の受付を行なっています。人が必要になるのは、その機械を管理、監視する人だけでよくなってきます。先日カップヌードルの新工場の見学をテレビでしていましたが、製造ラインは全て機械で人は数名が機械の監視モニターを見る数名で稼働していました。
人の変わりを機械が出来るようになる流れは警備業界も同じです。片側交互通行を機械が行う試験も行われていたり、施設の警備は機械を取り付けて集中管理をしています。
しかし、警備業界ではどんなに機械がよくなっても交通事故、歩行者の動き、1日に何度も移動を行う現場、交通規制の変更を伴う現場など、人の知恵、経験、動きが必要になる場面がなくなることがないと思っています。
機械にも出来る仕事は機械にとられていきます。人にしかできない仕事をいかに確保して、そこをみつけて働いていくのかを考えなくてはいけない世の中になっていると考えています。
就職に困らない時代ですが、これからは、機械を相手に就職争いをしていく時代に変わっていくのではないかと思います。
まずは、まだまだ機械化が進んでいない穴場であるうちに警備業界の門を叩いてみてはどうでしょうか。